HOME > 相続お役立ち情報 ~2021年3月~
2021.3.30
(1)遺産分割とは
ある人が死亡すると、その人が所有していた財産は、相続人全員が持ち合っている、いわば一種の共有財産の状態となります。この財産を相続する資格がある人たちが、誰が何をというように、具体的に配分することを遺産分割といいます。
遺産の分割は、相続人が話し合って納得すれば、何をどのように行ってもかまいません。法律ではだれがどれだけという決まり(法定相続分)がありますが、この通りでなくても全員の了解があればいいわけです。
(2)遺産分割の方法
遺産分轄を行う前には、相続財産が全部でどれだけあるのかを明らかにする必要があります。そのうえで、相続人でどのように分けるか話し合うわけです。
分割の方法はいろいろありますが、主なものを3つ挙げてみましょう。
①現物相続
相続人ごとにどの財産を取得するかを具体的に決める方法です。最も基本的な方法で、世間でのほとんどがこの方法といえるでしょう。
②換価分割
財産をお金に換え、相続分に応じて分配するやり方です。例えば家と土地が1か所しかなくて、それを何人かで分けた場合などにこの方法がとられます。
③代償分割
仕事などの後継者が大部分を継いで、他の相続人には代わりにお金などを支払う方法です。